丸尾末広「笑う吸血鬼」

丸尾劇場の完成形ではないでしょうか。とにかく美しい。丸尾氏の描く絵、語られる言葉の全てが美しい。この作品は狂気の中に美しさがあります。怖いのは作品ではなく、こんな風に感じてしまう読者が存在してしまう事かもしれません。
ところで中学生の頃から私の本棚にはエドガー・アラン・ポオ、江戸川乱歩、H・P・ラヴクラフト、夢野久作、そして丸尾末広氏の作品が並んでおりました。「こんな本を読んでいると、まともな人間にならん」と言う声がどこからか聞こえてきます。しかしこれは本の中のお話です。現実は更に歪み狂っています。現代の若き犯罪者に言う「おまえら皆、吸血鬼だ!」(2000年5月17日「丸尾末広ファンサイト 丸尾マニア」より)

  • 追伸-上記の文は10年前に書いたものです。1997年に当時14歳の中学生による殺傷事件、2000年当時17歳の少年によるバスジャック事件が発生しました。少年犯罪がある度に漫画、テレビ、ゲーム、ネットが悪いと世間は騒ぎ暗黙の規制が始まります。その結果つまらないものが増えます。自分達が子供だった頃は本当に清廉潔白なものしかなかったのでしょうか?そんな事はありません。そう考えながらも我が子に東京事変のアルバムは貸しても丸尾さんの本は貸さない私は俗物なのかもしれません。

笑う吸血鬼
秋田書店 B5判
2000年3月15日初版発行



<収録作品>
笑う吸血鬼

  • 吸血鬼の誕生
  • 吸血鬼の憂鬱
  • 花と蝶
  • 人肌蜘蛛
  • 天国ではすべてうまくいく。
  • (解説)社会底辺と残虐の糸ー丸尾グラン・ギニョール劇に寄せて/荒俣宏

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werdna について

初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。
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