諸星大二郎「アダムの肋骨」

この本には男女の違いについて考えさせられる短編作品が幾つか収録されています。本の内容とは関係ありませんが、男性と女性では脳の構造が異なる為、感じ方や表現の仕方が男女特有のものとなるようです。聖書ではアダムの肋骨からイヴは作られたとされていますが、そもそも人の胎児は女性を作るようにプログラムされていて、男性の遺伝子を持つ場合のみテストステロンという男性ホルモンの働きで女性的特徴を失うのだと言われています。つまり人は体も脳も女性がベースになっているようです。ボードレールによれば『女は宿命的に暗示的だ』と『アダムの肋骨』に書かれていますが、女性からすると男は深く考察し批評するような存在ではないのかもしれません。

アダムの肋骨(奇想天外コミックス版)
奇想天外社 奇想天外コミックス
1978年9月15日初版発行



<他の版の書影>

アダムの肋骨(ジャンプスーパーコミックス版)
創美社 ジャンプスーパーエース
1982年10月15日初版発行


<収録作品>
アダムの肋骨(奇想天外コミックス版)

  • 貞操号の遭難
  • アダムの肋骨
  • 男たちの風景
  • 不安の立像
  • 真夜中のプシケー
  • 礎(いしずえ)
  • 肉食の誕生
  • 袋の中

アダムの肋骨(ジャンプスーパーコミックス版)

  • アダムの肋骨
  • 貞操号の遭難
  • 男たちの風景
  • 詔命
  • 不安の立像
  • 真夜中のプシケー
  • 袋の中
  • 肉食の誕生

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初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。
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