萩尾望都「恐るべき子どもたち」

萩尾望都さんは作家としてだけでなく、読者としても一流なのだと実感した作品です。創作力と他者の作品を読み想像する能力は別です。その為、オリジナルが良作でもコミカライズしたものが良作にならない場合もあります。しかし本作品は間違いなく良作なのです。コマからコマへ、頁から次頁への流れが効果的に演出されています。ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』を漫画で読めて本当に良かったと心から思える作品です。

恐るべき子どもたち
萩尾望都作品集第Ⅱ期第7巻
小学館 プチコミックス
1985年2月20日初版発行



<収録作品>
萩尾望都作品集第Ⅱ期第7巻 恐るべき子どもたち

  1. 少年時代
  2. 夢幻世界
  3. 外界
  4. 無限世界

werdna について

初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。
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