萩尾望都さんは作家としてだけでなく、読者としても一流なのだと実感した作品です。創作力と他者の作品を読み想像する能力は別です。その為、オリジナルが良作でもコミカライズしたものが良作にならない場合もあります。しかし本作品は間違いなく良作なのです。コマからコマへ、頁から次頁への流れが効果的に演出されています。ジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』を漫画で読めて本当に良かったと心から思える作品です。
萩尾望都作品集第Ⅱ期第7巻
小学館 プチコミックス
1985年2月20日初版発行
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<収録作品>
萩尾望都作品集第Ⅱ期第7巻 恐るべき子どもたち
- 少年時代
- 夢幻世界
- 外界
- 無限世界