永井豪さん作品には物語が最終的に暴走したり他の作品と連鎖し支離滅裂になったりするものがあります。まあそこが魅力でもあるのですが時には後日談を必要としない一つの完成された作品を読みたいと思うのです。『手天童子』は最後まで暴走する事なく完結した傑作です。きっと鬼の呪いが永井さんをそうさせたのでしょう。人はいつだって自ら生みだした鬼に苦しめられるのですから。
講談社 KCM
1巻1977年4月5日初版発行
全9巻
werdna について
初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。