『ブラム!』を読むと『スーパーブラックオニキス』や『ウィザードリィ』などの懐かしいRPGゲームを思い出します。『スーパーブラックオニキス』は最上階にある宝石を目指し、只々敵を倒して上の階へ上がっていくゲームです。ゲーム中に細かい説明や会話は殆ど無く、物語は自分の中で生まれ広がっていきます。『ブラム!』はこれに近い匂いがします。台詞も説明も最小限にして、在るのは閉塞的な空間が果てしなく広がる世界です。この漫画は愉しい。
講談社 アフタヌーンKC
1巻1998年6月23日初版発行
全10巻
- 弐瓶勉作品の感想