いしかわじゅん「至福の街」

『至福の街』はシンプルな絵柄のシリアスなSF作品です。今では簡素化された絵で描かれた深刻な物語や写実的な筆致で描かれたギャグ作品など当たり前に目にしますが、初めてこの作品を読んだ当時は衝撃を受けました。「この絵なら深刻な事柄も受け入れやすく、難解な話も分かりやすく読める」「この作者のSF作品を読みたい」と探してみると見つけたのはギャグ作品ばかりでした。そうです私は作者がギャグ漫画を中心に描いている作家だとは知らなかったのです。『至福の街』は私が初めて読んだ“いしかわじゅん”作品です。そして私の漫画の見方を変えさせてくれた作品です。

至福の街
奇想天外社 奇想天外コミックス
1981年11月25日初版発行



<収録作品>
至福の街 異色短編集

  • 至福の街
  • 3001
  • ノラの箱船
  • エデンの園
  • 変身
  • いしかわじゅんの馬
  • 帰郷
  • 影の街
  • 屈折山脈
  • 電光アズマ
  • 戦闘する魂

werdna について

初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。
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