丁度1年前、被災地に暮らす両親の安否に不安を感じながら、私は萩尾望都さんの『春の小川』を読んでいた。そして今日、また萩尾望都作品を読んでいる。あの日からずっと私は迷っている。力が弱まれば他者に奪われ、力を得れば自ら失う事となる。収録作品『雨の夜』で描かれているように私たちは”伯爵”と一緒に生きることを余儀なくされている。もう戻れないのだろうか?あの日から”絶対”と言う言葉が消えてしまった私の心は今も揺らいでいる。
小学館 フラワーコミックススペシャル
2012年3月12日初版発行
丁度1年前、被災地に暮らす両親の安否に不安を感じながら、私は萩尾望都さんの『春の小川』を読んでいた。そして今日、また萩尾望都作品を読んでいる。あの日からずっと私は迷っている。力が弱まれば他者に奪われ、力を得れば自ら失う事となる。収録作品『雨の夜』で描かれているように私たちは”伯爵”と一緒に生きることを余儀なくされている。もう戻れないのだろうか?あの日から”絶対”と言う言葉が消えてしまった私の心は今も揺らいでいる。
小学館 フラワーコミックススペシャル
2012年3月12日初版発行
豪華な執筆陣の中で知らない作家さんの漫画がありました。1、2巻に収録されているスズキ・コージ(鈴木康司)氏の作品です。今回が漫画初挑戦のスズキ・コージ氏は絵本で活躍されている作家さんです。その作品は素朴な味わいの中に非常に力強さを持っています。漫画家だけでなく版画家やイラストレーターの作品を収録する事により、如何なる手法においても宮沢賢治の世界は表現できるのだと実感しました。(2001年6月16日「漫画の館」より)