“小さい頃ひどく殴られたりすると大人になって暴力を振るうんですって。暴力を学んでしまうのよ”“あなたは人生において愛を学ばなかったのよ”
主人公の恋人の言葉が心に突き刺さる。私は我が子を殴ったことがない。殴れない。殴ると止まらなくなるような気がして怖くて殴れない。私は幼い頃に愛を学んでいない。この作品では主人公も母親も恋人も皆が救われ終わっている。でも現実には救われない多くの者がいる。気持ちの持ちようで解決しきれない多くの事がある。
小学館 プチフラワーコミックス
1990年11月20日初版発行
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