萩尾望都「ローマへの道」

“小さい頃ひどく殴られたりすると大人になって暴力を振るうんですって。暴力を学んでしまうのよ”“あなたは人生において愛を学ばなかったのよ”
主人公の恋人の言葉が心に突き刺さる。私は我が子を殴ったことがない。殴れない。殴ると止まらなくなるような気がして怖くて殴れない。私は幼い頃に愛を学んでいない。この作品では主人公も母親も恋人も皆が救われ終わっている。でも現実には救われない多くの者がいる。気持ちの持ちようで解決しきれない多くの事がある。

ローマへの道
小学館 プチフラワーコミックス
1990年11月20日初版発行



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初めましてwerdna(ワードナ)です。漫画作品や漫画本との出会いや思い出、読んで感じた事など書いております。2000~2009年まで「漫画の館」「丸尾マニア」などのサイトを公開していましたが、2010年に閉鎖しました。以前サイトに掲載していた漫画の感想などもブログに更新しようと思います。作品の紹介や論評になっていないものばかりで、作品を知らない方には意味不明な文章になっていると思いますが読んで頂けたら幸いです。
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